今回とりあげるのは、ゲームYoutuberの「ナカイド」氏と「からすま」氏です。
ナカイドさんのメインチャンネルのyoutube登録者数が約40万人、からすまさんは約116万人です(執筆時:2026年1月)です。どちらもゲームの「負の側面」や「問題点」を扱い、圧倒的な支持を得ているトップクリエイターの一人です。
お二人の声質や、低評価がつくようなゲームを扱う姿勢が似ていることから、「ナカイドとからすまは同一人物なのか?」という説が昔から度々浮上することがありました。
今回は、それぞれの活動内容と、お二人の活動の違いについて調査していきます!
結論・ナカイドとからすまは「別人」の可能性が高い
ネット上でまことしやかにささかれている「ナカイド」氏と「からすま」氏の同一人物説ですが、結論からいうと二人は完全に「別人」である可能性が限りなく高いと思います。
どちらも「クソゲー」を扱っている配信者であり、かつ聞き取りやすく通る地声が似ているため、一見すると「中の人が同じなのでは?」と思う視聴者さんもいます。
しかし、活動内容や配信スタイル、動画のつくりかた、分析のアプローチなどを詳細に比較すると、一人の人間が兼任している可能性は現実的にかなり低いかなと思います。
確かに同じジャンルとはいえるかもしれませんが、よく見ると普通にやっていることも言っていることも全然違いますよね。
それぞれの活動を詳しくチェックしてみましょう。
ナカイド・業界を読み解く「ゲームジャーナリスト」
↑ナカイド氏の動画の一例。
ナカイド氏は、単なるゲームの感想を実況しているだけに留まらず、データに基づいた論理的な分析なども行っているクリエイターです。
基本的には落ち着いた、理知的でハキハキとした地声によるナレーションです。情報密度の高いテロップと、要点をまとめた図解を多用し、「聴くだけでも理解できる」ほど構成が練られています。本当にわかりやすく、見ていて心地よいですよね。
ゲームをプレイする様子が楽しまれているのはもちろんですが、ナカイド氏の真骨頂は「そのゲームがなぜ低評価を受けているのか」、ゲームの仕様や開発の裏側などをわかりやすく、理路整然と解説していくところにあります。
ナカイド氏の動画では、感情論に終始せず、ときには開発体制の裏話や企業の決算資料やIR情報まで読み込み、ゲームの不調や炎上の原因などを構造レベルで分析しています。
本人のこれまでのプレイ経験やゲーム業界に対する幅広い知識にくわえて、数字という客観的なデータも用いて言語化しています。
その鋭さは、もはや「ゲームジャーナリスト」と呼ぶにふさわしいものです。
- 論理的な解説スタイル: 感情論に走らず、事実関係を整理して納得感のあるゲーム紹介を行う。
- 多角的な発信: メインチャンネル以外にも「ナカイドのゲームラジオ」というサブチャンネルを運営。ここではよりフランクなゲーム愛や、業界の裏話などを展開しています。
- テキストでの発信も: 「note」での執筆も精力的に行っており、動画では語りきれない深い洞察や、業界トレンドの考察をテキスト形式で見事に言語化して発信しています。
Youtubeメインチャンネル:「ナカイドのゲーム情報チャンネル」
Youtubeサブチャンネル:「ナカイドのゲームラジオ」
公式X:ナカイド
note:ナカイド
からすま・クソゲーと戦い笑いに変える「不屈の実況者」
↑からすま氏の、動画の一例
一方のからすま氏は、自身のことを「クソ投稿者」と名乗り、プレイヤーとして「地獄のようなゲーム体験」をエンターテインメントに昇華させる天才です。
もともと古くからニコニコ動画で配信していましたが、2017年ごろからyoutube活動を開始しました。疾走感のあるカット割りや見やすさと面白さを両立させる編集、状況に合わせた効果的な効果音の使い方も秀逸で、動画はとても自然に見ていて楽しめる内容となっています。
からすま氏は、歴史に名を刻むクソゲーや、誰もが投げ出すような理不尽な難易度のゲームを実際にクリアするまでやり込むスタイルが基本です。
そのあまりの奇行さ?は、時に視聴者をも困惑させるほどのレベルですが、そうしたクソゲーハンターの意地とも言える部分が、多くのファンを魅了しているのかなと思います。
絶望的なバグや不条理な仕様に対し、感情を爆発させてリアクションしたり鋭いツッコミを入れるスタイルは、プレイヤーとしての苦労を「笑い」へと昇華させています。(本気でイライラしたり、精神にダメージを受けていることが多い笑)
- 「からすま節」: 動画内では「アーメン」「処刑」「虚無ってる」など、からすまさん独特の語彙が使われ、これらはある意味視聴者の間でも中毒性を生んでいるのかもしれません。
- 実況スタイル: 活動初期は全編を通して「地声」での実況でしたが、現在は編集による「自動音声(合成音声)」もよく使うスタイルが定着しています。
Youtubeチャンネル:「からすまAチャンネル」
公式X:「からすま(ks投稿者)」
なぜ「同一人物説」が出たのか?
これほどスタイルの異なる二人ですが、なぜ同一人物だと思われてしまったのでしょうか。簡単に整理するとこんな所が理由かなと思います。
- 声質: なんと言っても「声」です。両者ともに聞き取りやすく、通る地声を持っています。コメント欄で「イケボ」と言われることもあります。特に落ち着いたトーンで喋っている時は、同じ人のように感じる視聴者が多かったようです。
- 「クソゲー」という共通ジャンル: ナカイド氏もからすま氏もクソゲーを配信で扱うことから、両者を混同させる原因になっています。ただし、切り口は全然違います。ナカイド氏は「クソゲーを分析して紹介」、からすま氏は「クソゲーは攻略の対象」です。
- 動画のクオリティ: 両者とも編集の妥協がなく、非常に高い完成度の動画を投稿し続けている「実力派」である点も、同一視される一因となっているのでしょう。ただし、よく見ると、編集の仕方も構成もナレーションのくせなども異なりますね。
二人が別人であることを示す決定的な違い
先ほどの章でもすでに述べましたが、改めて整理すると、二人が別人である根拠が明白であることが言えると思います。
ナカイド氏は、クソゲーを「業界構造」まで俯瞰して語るアナリスト的な側面も持ち合わせています。純粋にプレイするだけではない、ジャーナリストとしての一面こそが魅力です。
一方のからすま氏は、クソゲーをあくまでも「プレイ・攻略体験」として泥臭く追求するプレイヤー的側面が強いです。ときに、吐きそうになりながらも戦う姿が、ファンの心にもささっているのでしょう。
この視点の差は明確に分かります。
また、似ていると言われる音声をとってもみても、
- ナカイド氏: 常に地声で、図解と論理で攻めるスタイル。理性的。
- からすま氏: 合成音声と地声(動画最後)を使い分け、リアクションとツッコミで攻めるスタイル。エモーショナル。
と全然違います。声もよく聞くと違うように私は感じます。
ナカイドさんに関しては有料noteで「youtubeを始めるまでの自分の歴史」なども語っていますし、からすま氏は、外ロケ動画をたまーに配信したり「動画は一人でワンオペ配信している」とも過去動画内で語っています。
一人の人間がこの二人を演じ分けていると考えるには、あまりにも矛盾点が多く、現実的に無理ですよね。
この二人とも全く異なる角度からのゲームの「楽しみ」を与えてくれているのは間違いありません。
ナカイドさんの動画を観ると、「なぜ楽しみにしていたゲームが、あんな結果になったのか」というモヤモヤが、丁寧な解説と論理でするすると解けていきます。こんなゲームもあるのかという新しい発見も多いです。
一方でからすまさんの動画を観ると、「このクソゲーをクリアするためにどれだけの時間を…(笑)」という、狂気すら感じるゲーム愛に、笑いながらも深いリスペクトを感じずにはいられません。
二人はそれぞれの分野でトップの熱量を持っているゲームyoutuberさんですね。
まとめ・それぞれのクソゲー愛を表現
結論、ナカイド氏とからすま氏は、同一人物ではない可能性が非常に高いです。
- ナカイド氏:データと論理で業界の暗い部分も照らす、知的な案内人。
- からすま氏:クソゲーの闇に単身乗り込み、笑いを持ち帰る冒険家。
みたいな感じでしょうか。
アプローチは違えど、共通しているのは「ゲーム業界を盛り上げたい、面白くしたい」という強い意志かもしれません。
誰もやっていないことをやろうとするお二人を、これからも、それぞれの活躍を私たちは応援していきましょう!
なんか動画を見ていたら私もクソゲーをやってみたくなってきました。