推しの休止、配信者とメンタルヘルスの関係

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【コラム】「推しの休止」が教えてくれること。配信者とメンタルヘルスの複雑な関係と、私たちにできる“優しい”応援

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狐野レイ

芸能・VTuber・アニメ界の“同一人物説”を独自視点で検証。 SNSやファンの間で流れる噂をデータや過去発言から分析し、真相を探る。 情報の信頼性と面白さの両立を目指す調査型ライター。30代主婦。

こんにちは、30代主婦ライターの狐野レイです。

最近、さまざまなVTuberやインフルエンサーさんの記事をかいていてふと思ったことがあったので、ちょっとだけまとめておきます。

有名な芸能人もそうですがVTuberの中には、「体調不良による活動休止」や「意図せぬ引退」がとても多いなと感じます。

大好きな推しの配信が突然途絶えてしまうのは、ファンとして本当に寂しいものです。

でも同時に、なぜこの業界には、メンタルや体調を崩す人がこんなに多いんだろう?と素朴な疑問と心配も湧いてきました。

一人のライターとして、そして日々配信に元気をもらっているファンとして、このデリケートな問題について触れていきます。

VTuber・配信者という仕事とは

VTuberや配信者の中には、心身の健康を失ってしまう方がいます。感覚としてその割合は結構多いと感じますね。

こんな見方をするのも大変失礼な話かもしれませんが、問題は切り分けて考えてみる必要があるかなと思います。

①そもそも心身の健康状態がよくない方がVTuberになる傾向があるのか
②それともVTuberとして働いているうちに心身の健康が失われていくのか

どちらなのでしょうか?

もちろん状況は人によって全然違いますので、ケースバイケースといえばそれまでですが、

結論としてはこのどちらも作用しあっている業界なのかなと私は思います。

配信界は、繊細な感性が集まる「居場所」?

VTuberさん、配信者さんの世界には、たしかにこの職業特有の特徴があると思います

VTuberという文化は、「アバター」というある種の盾を纏うことで、現実世界とはまた違う様々な楽しさ、魅力、エンタメ力を発揮できる場所です。

人それぞれなので、みんながみんな当てはまるわけではありませんが、このようなケースはあるのかもしれません。

  • 配信者を目指す理由:実際に配信者になって続けるのは仕事的にも相当かなり大変です。しかし、ある意味では対面でのコミュニケーションに不安がある方や、外に出ることが難しい方や、社会不安を持っている方にとっても、自宅からアバターを通して活動できるVTuberは、自己表現・また現実的にお金を稼ぐ仕事として貴重な場所となる可能性があります。
  • アバターを使っている事実:生身の自分を出すことに抵抗がある人でも、キャラクターを纏うことで本来の自分、もしくは本来の自分ではない一部分を出せる場所となっていること、またそれをずっと表現し続けるという状況にいるわけです。
  • 「居場所」の追求: 現実世界になにかしらの孤独を感じている人が、ネット上のコミュニティに楽しみを求めて配信を始め、その結果として「繊細な感性」を持つクリエイターが多く集まる傾向もあるかもしれません。これはリスナーの方も同じでしょうか。

そもそもネット社会がそうなのかもしれませんが、とくにVTuberの世界は、繊細な感性を持つ方が必然的に集まる傾向もあるのかな〜と感じます。

もちろんこれは私の考察なので、ぜんぶ間違っているかもしれません。

健康な人さえも消耗させる「過酷な環境」

一方で、ひとたび活動が始まれば、そこは想像を絶するストレス社会であることは間違いありません。

これは海外のとある調査ですが、クリエイターの約6割以上が「バーンアウト(燃え尽き症候群)」などを経験しているというデータもあります。

燃え尽き症候群、ファンとの不健全な関係、AI関連の不安といった問題は、最初に特定されてから何年も経った今でも、クリエイターたちに影響を与え続けています。

(省略)

5年以上活動しているクリエイターに多く見られます。調査対象者の実に89%が、メンタルヘルスに関する専門的なリソースや福利厚生へのアクセスが不足していると回答しており…続く

調査結果に関する記事(tubefilter)より引用

確かにクリエイターを取り巻く環境はきつい側面があり、世界的にもメンタルをやられるケースも少なくないようで問題となっています。

この職業には、配信者を追い詰める物理的な壁があると言えるでしょう。

  1. 数字への強迫観念: 登録者数、同時視聴者数、再生数といった「数字」がリアルタイムで可視化され、それが自分の「存在価値」や「収入」に直結するため、常に激しいプレッシャーにさらされます。
  2. パラソーシャル関係の重圧: 視聴者との距離が近い分、一部のファンからの過度な期待や、粘着質な嫌がらせ(誹謗中傷・ストーキング行為など)が精神を摩耗させます。
  3. 現実との境界線の喪失: 24時間止まらないネットの世界では、「いつ休めばいいか」の判断が難しくなります。「休んでいる間に忘れられる」「再生回数が落ちる」という恐怖から、無理な毎日投稿や長時間配信を続けてしまう可能性があります。
  4. 「魂」と「器」の解離: 設定上のキャラクター像と、現実の自分とのギャップに苦しむケースもあるかもしれません。たとえば「明るく元気なキャラ」を演じ続けなければならない場合、自身の本当の感情を押し殺すことにもなり、自己肯定感の低下を招くこともおこりえます。

炎上するリスクもあり、アンチの心無い声も常に自分に届いてしまう世界です。

健康だったとしても体調を崩すのは、むしろ自然なことと言えるかもしれません。

夢や楽しさにあふれる世界ですが、それと同時によっぽど過酷な環境であると断言できるでしょう。

私たちができる健康的で適切な応援の形は?

推しが長く、健康に活動を続けるために、私たちファンにできることは何でしょうか?

非常に難しい問題かもしれませんが、あたたかい人が一人でも増えればいいなとは思います。

最大の要因はアンチの存在とも思うのでアンチがいなくなれば万事解決するのかなとも思いますが、アンチが消えることは現実にありえないでしょう。

アンチは多かれ少なかれどこの世界にも、いつの時代にもいます。

注目されるほど攻撃対象となり、ネガティブの感情のはけ口となります。匿名で無責任に攻撃できる環境があり、炎上や対立構造が拡散されやすい世の中でもあります。

アンチがいなくなるということは、「注目される人がいなくなる」ということしかないので、それはありえません。

ですので、アンチの存在をなくすのではなく、できるだけ「見えなくする」ということを皆んなでやっていくしかないのかなと思います。

私たちファンにできることは、「適切な距離感で、肯定し続けること」「楽しむ・応援するけど、相手も一人の人間であることを忘れない」「ネガティブなことは言わない」

幼稚園で習うような、人としての基本姿勢な気もしますけど、まずは自分が無責任に誰かを傷つけないようにする、それが大事なのかなとは思います。

あとは、アンチの声、批判、悪口を相手にしないことです。よく言われることですけどね。

反論するのも、擁護をするのも、どちらもいりません。合戦になると荒れるだけですからね。

「反応」は彼らの栄養になりますので、「反応ゼロ」というのがただしい攻撃なのかもしれません。

実は私の旦那がエンジニアなので、「NGワードとかで自動的に非表示にする」「表示するコメントを『会員のみ』とか『フォロワー◯日以上』とかに限定しててしまう」「炎上したら自動的にコメント閉鎖」など、システム側で潰してしまうこともやろうと思えばできなくない、と言っていました。試行錯誤は必要でしょうが、AIとかも使えばなんとかできそうですよね。

プラットフォーム側のそうした「安心できる環境の配備」みたいなことがあっても良いのかななんて思います。

配信者の方自身も、批判の声は必ずまぎれてご自身に届いてしまうとは思いますが、そうした声を人格攻撃として読まずに、単なる「データ」として読むのが正解かなと思います。

否定コメントには「こういう声もあるんだな」と心の中で糧にするだけ。「全員の声を聞くべき」という幻想は捨てて、単なるデータとしてドライに資料とするだけで良いのです。

私たちファンのいきすぎた過度な応援や期待(おしつけ?)もプレッシャーになる可能性もあるので、「いつでも」「ゆっくり休んで」という全肯定の姿勢が良いのかな〜なんて思います。

根拠のない噂の拡散なども避けるべきですし、身を削って生活を削るような過度なスパチャもやらない方が良いでしょう。ファンと配信者の健全な関係が、お互いにとって長期的に楽しめる結果となります。見返りを要求する、なんてことももってのほかですね。

「あなたがただそこにいて、今日も生きてくれているだけで十分嬉しい」というメッセージ・姿勢が、配信者さんにとってプレッシャーにもならないのかなと思います。

まとめ

ちょっと余計なことを自由に書きすぎたかもしれません。

「それは違うだろう」ということもあるかもしれませんが、VTuber・配信者・芸能界という職業は、健康な人であっても壊しかねない過酷な環境であるという一面を、私たちは忘れてはなりません。

安心して表現し続けれる環境に変わっていくと良いなと思っています。本人が意図せぬ悲しい引退や悲しい休止は一つでも減ることを、一人のライターとして、そしてファンとして、心から願っています。

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